この記事を読めば、
「このコースなら前の馬?後ろの馬?」が感覚ではなく理由で判断できるようになります。
「同じ1600mなのに、競馬場が変わるだけで結果まで変わるのはなぜ?」
競馬を始めたばかりの方なら、一度はこんな疑問を感じたことがあると思います。
実はこの答えはとてもシンプルで、
競馬は「距離」だけでなく「コースの特徴」によって、有利・不利が大きく変わる競技だからです。
直線の長さ、コーナーのきつさ、ゴール前の坂、芝かダートか
この違いによって、
- 前に行く馬がそのまま押し切れるレース
- 後ろから一気に差し切れるレース
が、はっきり分かれます。
この記事では、初心者の方でも
**「このコースなら、どんな馬を買えばいいのか」**が分かるように、
- 直線の長さ
- コーナー形状(小回り・大回り)
- 坂の有無
- 芝とダートの違い
を、すべて馬券に直結する視点でわかりやすく解説していきます。

同じ1600mでも、競馬場が違うだけで“有利な馬”はガラッと変わります。
距離だけじゃなく、舞台そのものを見るのが予想の第一歩ですよ😊
① 直線の長さで変わる有利・不利
競馬のゴール前にある「直線」は、レースの勝敗を決める最後の舞台です。
この直線が「長いか・短いか」によって、有利になる馬のタイプは大きく変わります。
同じ距離のレースでも、
直線の長さが違うだけで「前の馬が残るレース」「後ろから差し切れるレース」に分かれるのが競馬の面白さです。
◆ 直線が長いコースの特徴
直線が長いコースでは、最後までスピードを持続できる馬が有利になります。
前に行った馬はゴール前でバテやすく、差し・追込馬が力を発揮しやすい舞台です。
代表的なコース例
- 東京競馬場(芝1600m・直線約525m)
→ 後ろから伸びる差し・追込が決まりやすい - 阪神競馬場(芝外回り)
→ 直線が長く、スタミナと末脚が重要
有利・不利まとめ
- ✅ 有利:差し馬・追込馬
- ❌ 不利:逃げ馬・先行馬(ゴール前で捕まりやすい)
◆ 直線が短いコースの特徴
直線が短いコースでは、後ろから差す時間が足りません。
そのため、前に行った馬がそのまま押し切りやすいのが特徴です。
代表的なコース例
- 中山競馬場(芝1200m・直線約310m)
- 福島競馬場(芝1200m)
有利・不利まとめ
- ✅ 有利:逃げ馬・先行馬
- ❌ 不利:差し馬・追込馬(届かず負けやすい)
◆ 初心者はどう予想に活かす?
出馬表を見たら、まずコースの直線の長さを確認しましょう。
- 直線が長いコース
→ 後ろから伸びる馬を重視 - 直線が短いコース
→ 前に行ける馬を重視
この意識だけで、「なんとなく予想」から一歩抜け出せます。

直線は“最後の勝負どころ”。
長い直線=差し馬、短い直線=逃げ馬と覚えると簡単ですよ😊
② コーナーのきつさで変わる有利・不利
競馬場のコースには、大きく分けて
「小回りコース」と「大回りコース」 の2種類があります。
この違いは初心者の方が意外と見落としがちですが、
実は 有利な脚質がハッキリ変わる重要ポイント です。
ポイントはとてもシンプルで、
コーナーがきついか、ゆるいか だけを見ればOKです。
◆ 小回りコースとは?
小回りコースは、
- コーナーがきつい
- カーブが多い
- 直線が短め
という特徴があります。
カーブでスピードを落としやすいため、
前に行って内をロスなく走れる馬 が有利になります。
小回りコースの代表例
- 中山競馬場
- 福島競馬場
- 小倉競馬場
◆ 大回りコースとは?
大回りコースは、
- コーナーがゆるい
- スピードを保ったまま回れる
- 直線が長い
という特徴があります。
スピードを落とさず走れるため、
後ろから加速する差し・追込馬 が力を発揮しやすくなります。
大回りコースの代表例
- 東京競馬場
- 京都競馬場(外回り)
- 阪神競馬場(外回り)
◆ 有利・不利まとめ
小回りコース
- ✅ 有利:逃げ馬・先行馬
- ❌ 不利:差し馬・追込馬
→ コーナーで外を回されると届きにくい
大回りコース
- ✅ 有利:差し馬・追込馬
- ❌ 不利:逃げ馬
→ 最後の直線で一気に捕まりやすい
◆ 初心者はどう予想に活かす?
出馬表やコース情報を見たら、
まず 「小回りか?大回りか?」 を確認しましょう。
- 小回りコース → 前に行ける馬を重視
- 大回りコース → 後ろから伸びる馬を重視
これだけでも、
「なんとなく選ぶ予想」から一歩レベルアップできます。

小回りは前が有利、大回りは後ろが届く。
まずはここだけ覚えればOKですよ😊
③ 坂の有無で変わる有利・不利
競馬場には、ゴール前に「坂」があるコースと、坂のない平坦なコースがあります。
この違いは、レースの最後に大きな影響を与えます。
坂があるかどうかで、
- 最後まで粘れる馬
- ゴール前で止まってしまう馬
が、はっきり分かれるのです。
◆ 坂があるコースの特徴
坂のあるコースでは、ゴール前でもう一段のパワーとスタミナが求められます。
スピードだけで走ってきた馬は、最後の坂で一気に失速することも珍しくありません。
代表的な競馬場
- 中山競馬場
ゴール前に高低差約2.4mの急坂があり、スタミナがない馬は不利。 - 阪神競馬場
直線が長く、さらに坂もあるため、パワーと持続力の両方が必要。
坂ありコースで有利な馬
- 最後までバテにくいスタミナ型
- パワーのある先行馬
- 中距離〜長距離実績のある馬
◆ 坂がない(平坦)コースの特徴
坂のないコースでは、スピードを落とさず走り切れる馬が有利になります。
最後に減速しにくいため、前に行った馬がそのまま押し切る展開になりやすいです。
代表的な競馬場
- 京都競馬場
ゴール前が平坦で、スピード勝負になりやすい。 - 新潟競馬場(直線)
坂がなく、切れ味のある差し馬が能力を発揮しやすい。
坂なしコースで有利な馬
- スピード持続型の先行馬
- 瞬発力に優れた差し馬
- 軽い走りをするタイプ
✔ 有利・不利まとめ
坂ありコース
- ✅ 有利:スタミナ・パワー型の馬
- ❌ 不利:スピードだけで押し切る馬
坂なし(平坦)コース
- ✅ 有利:スピード持続型・瞬発力型
- ❌ 不利:スタミナ特化型で加速が遅い馬
📌 初心者はどう予想に活かす?
出馬表やコース情報で、まず**「坂があるかどうか」**を確認しましょう。
- 坂あり → 最後まで止まらない馬を選ぶ
- 坂なし → スピードで押し切れそうな馬を選ぶ
同じ距離でも、坂があるだけで結果がガラッと変わることがあります。

坂は最後の体力テスト。
ここで止まるか、伸びるかが決まります😊
④ 芝とダートの違いで変わる有利・不利
競馬には大きく分けて 「芝」と「ダート」 の2つのコースがあります。
この違いを理解するだけで、「この馬は合う・合わない」が一気に分かりやすくなります。
初心者の方は、まず
- 芝=スピード勝負
- ダート=パワー勝負
と覚えるだけでOKです。
◆ 芝コースの特徴
芝コースは地面が柔らかく、スピードが出やすいのが特徴です。
そのため、瞬発力や切れ味のある馬が力を発揮しやすくなります。
芝で有利な馬
- 直線で一気に伸びる差し・追込タイプ
- 軽い走りができるスピード型
- 切れ味が武器の馬
芝で不利になりやすい馬
- パワーはあるがスピード不足の馬
- 先行しても最後に脚が止まりやすいタイプ
◆ ダートコースの特徴
ダートコースは砂の上を走るため、脚を取られやすくなります。
その分、パワーとスタミナが強く求められます。
ダートで有利な馬
- 前に行って押し切れる先行・逃げタイプ
- パワーがあり、バテにくい馬
- スピードより持続力がある馬
ダートで不利になりやすい馬
- 芝向きの瞬発力タイプ
- 軽い走りしかできない馬
✔ 有利・不利まとめ
芝コース
- ✅ 有利:瞬発力・スピード型、差し・追込馬
- ❌ 不利:パワー型だが切れ味不足の馬
ダートコース
- ✅ 有利:パワー・スタミナ型、先行・逃げ馬
- ❌ 不利:瞬発力だけの馬
📌 初心者はどう予想に活かす?
出馬表を見たら、まず 「芝かダートか」 を確認しましょう。
- 芝レース → 「最後に伸びる馬」を重視
- ダートレース → 「前に行ける馬」を重視
この意識だけで、的外れな予想を減らすことができます。

芝はスピード、ダートはパワー。
まずはここを押さえましょう😊
⑤ まとめ|コースの特徴がわかれば予想は一気にラクになる
競馬予想というと「距離」や「能力」だけを見てしまいがちですが、
実際には コースの特徴 を理解しているかどうかで、結果は大きく変わります。
同じ距離でも、
- 直線が長いのか短いのか
- コーナーは小回りか大回りか
- ゴール前に坂があるのか
- 芝なのかダートなのか
これらの違いによって、
有利になる馬・不利になる馬ははっきり分かれます。
✔ ここまでのポイントをおさらい
- 直線の長さ
長い → 差し・追込が有利
短い → 逃げ・先行が有利 - コーナー形状
小回り → 前に行ける馬が有利
大回り → スピードを活かせる差し馬が有利 - 坂の有無
坂あり → スタミナ・パワー型が有利
坂なし → スピード型が有利 - 芝とダート
芝 → 瞬発力・切れ味重視
ダート → パワー・先行力重視
📌 初心者がまずやるべき予想手順
- 出馬表で「どの競馬場・どのコースか」を確認
- そのコースで有利な脚質を考える
- 「舞台に合う馬」を優先して選ぶ
この順番で考えるだけで、
なんとなく馬を選ぶ予想から卒業できます。

コースは舞台装置です。
舞台に合った馬を選ぶだけで、予想はグッと当たりやすくなりますよ😊
次にレースを見るときは、
「この競馬場はどんなコースだろう?」と
一度だけ立ち止まって考えてみてください。
それだけで、予想の見え方が変わります。
コースの特徴が分かるようになったら、
次は「距離」と「脚質」を組み合わせて考えてみましょう。
同じコースでも、距離や脚質によって有利・不利は変わります。
この3つをセットで考えられるようになると、予想の精度は一段階上がります。
今回解説した「コース」に加えて、
すでに公開している「距離」「脚質」の記事と組み合わせると、
予想の精度はさらに上がります。

コース・距離・脚質。この3つが揃うと予想が一気に安定しますよ😊
