「出馬表って数字だらけで難しそう…」と思ったことはありませんか?
でも実は、ちょっとしたコツを知るだけで「どの馬が得意条件か」「どの馬は危険か」が見えてきます。
この記事では、まったくの初心者でも出馬表を読めるようになる5ステップ を解説します。
さらに、読み進めることで “中級者への入口”となるポイント も理解できるようになります。
読み終えたころには、出馬表から次のことが分かるようになります。
- 出馬表を読む 基本の順番(5ステップ) がわかる
- 初心者でも使える シンプルな狙い目と注意点 がわかる
- 中級者を目指すための 応用視点(展開・血統・ラップ) をつかめる
🔑 このブログでわかること
- 出馬表の基本的な読み方と楽しさ
- 5ステップで「どの馬を狙うか」を判断する流れ
- 距離・馬場・成績の変化から見えるヒント
- 初心者でも理解できる競馬用語の基礎
- 中級者を目指すための応用視点(展開・馬場・血統の見方)

最初は“出馬表のどこを見るか”を決めておくだけで予想が楽しくなります😊
だんだん慣れてきたら、展開や血統も取り入れて“自分だけの予想スタイル”を作っていきましょう!
◆ 出馬表=「レースの設計図」
出馬表とは、そのレースに出走する馬の基本情報を一覧にした表 です。
競馬新聞やJRA公式サイトで確認でき、枠順・騎手・前走成績・距離・馬場など、予想に欠かせない情報がすべて詰まっています。
載っている主な項目は次の通りです。
- 枠順:どのゲートからスタートするか(内枠・外枠で有利不利がある)
- 騎手:その馬に騎乗するジョッキー(得意不得意の傾向がある)
- 戦績:前走や過去のレース成績(好走距離や苦手条件を把握できる)
- 距離・馬場条件:芝かダートか、今回のレースの距離は何mか
初心者にとっては数字の羅列に見えるかもしれませんが、視点を変えるとこれはまさに “レースの設計図”。
どんな流れのレースになりそうか、どの馬が力を発揮できそうかを考えるためのヒント集なんです。
例え話でイメージすると
料理をするとき、材料や分量が書かれたレシピを見れば「完成した料理」がイメージできますよね。
同じように、出馬表を読めば「この馬は逃げやすい枠」「この距離だとスタミナ切れするかも」といったレースのシナリオを想像できるのです。

出馬表は数字の集まりに見えて、実は“ワクワクの地図”。
慣れてくると、表を見ただけでレースが頭に浮かんできますよ😊
◆ 馬券のムダ買いを減らせる
初心者の方が最初にやりがちなのは「人気だから買う」「名前を聞いたことがあるから買う」という選び方です。
しかし、人気馬でも 距離や馬場が合っていなければ凡走 することも珍しくありません。
そこで役立つのが出馬表です。情報をチェックするだけで、ムダな買い方を大きく減らすことができます。
例えばこんなケース
- 前走:芝1600mで好走 → 今走:芝2000m
→ これまで2000mで結果が出ていないなら、人気でも危険。 - ダート1200mで逃げ切り勝ち → 今走:ダート1400m
→ たった200m延びるだけでも、スタミナ切れで凡走することがある。 - 人気薄でも、前走と同じ条件(距離・馬場)で好走
→ 実は狙い目! 高配当を期待できるケースもある。

出馬表を読むと“人気だから買う”から卒業できます。
無駄な馬券を減らせば、予想がもっと楽しくなりますよ😊
◆ レースをもっと楽しめる
出馬表を読むことで、レースを「ただ眺める」だけでなく、自分で展開を想像しながら楽しめる ようになります。
どの馬が前に行くのか、どの馬が差してくるのかを予想してから観戦すると、同じレースでもワクワク感がまったく違うんです。
例えば──
- 先行馬が多い出馬表なら → 「ハイペースになって差し馬にチャンスかも?」
- スタミナ型の馬が多いなら → 「持久戦になって粘れる馬が有利だな」
- 距離延長で挑む馬がいるなら → 「最後にバテるか、それともスタミナを見せるか」
こうした読み解きをしてから観ると、レースが始まる前からドラマを想像できて、的中すれば喜びも倍増します。
馬券を当てることはもちろん、レースそのものを物語のように味わえる のが、出馬表を読む楽しさです。
ポイントまとめ
- 出馬表を読めば、レースの流れを想像できる
- ただ観るよりも「予想→結果」の流れが楽しい
- 当たったときの嬉しさは何倍にもなる

出馬表を読むと、レースが“観戦”から“体験”に変わります。
予想が当たった瞬間のドキドキは、やみつきになりますよ😊
◆ 出馬表を読む順番(5ステップ)
出馬表にはたくさんの情報が並んでいるので、初心者の方は「どこから見ればいいの?」と迷ってしまいがちです。
そこでおすすめなのが、5つの順番でチェックする方法。
これを意識するだけで、スッキリ整理しながら予想を立てられます。
② 距離と馬場を確認する(舞台が合うかどうか)
同じ馬でも、走る距離や馬場(芝かダートか)によってパフォーマンスが大きく変わります。
出馬表で「今回のレース条件」を確認することは、予想の土台づくりに欠かせません。
こう考えればOK(シンプル版)
- 芝(しば) → スピード勝負。切れ味(瞬発力)が大事
- ダート → パワー勝負。スタミナや持久力が大事
- 距離が延びる(例:1600m→2000m) → スタミナが試される
- 距離が短くなる(例:2000m→1600m) → スピードや位置取りのセンスが試される
具体例(イメージしやすく)
- 芝1200mで先行して粘れた馬 → 芝1600mに延びると最後でバテやすい
- 芝2000mで追い込んで届いた馬 → 芝1600mに短縮すると切れ味勝負で狙える
- ダート1800mで凡走 → 同じ馬でもダート1400mならスピード勝負で巻き返す可能性あり
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 今回のレースは 芝かダートか?
- 前走と比べて 距離は延びるのか、短くなるのか?
- 過去の成績で「得意な距離・苦手な距離」が見えていないか?
NGになりがちな例
- 「距離が違っても同じ走りができるだろう」と思い込む
→ 実際は200m違うだけで結果が大きく変わることも多い - 馬場の違いを無視する
→ 芝で好走していた馬が、ダートに変わって凡走するのはよくあるケース

距離と馬場は“舞台設定”みたいなもの。
同じ俳優でも舞台が違えば演技が変わるように、馬も条件で走りが変わるんですよ😊
③ 前走の成績をチェック(今の調子をつかむ)
出馬表の中で、もっとも参考になるのが前走の成績 です。
直近のレース内容を見ることで、「この馬は今どんな状態か」「今回も走れる条件か」を知ることができます。
こう考えればOK(シンプル版)
- 前走と同じ条件で好走 → プラス要素
- 前走で凡走したが、負け方に理由がある → 巻き返しに注意
- 前走より距離や馬場が大きく変わる → 条件替わりに警戒
具体例(イメージしやすく)
- 芝1600mで好走 → 今回も芝1600m → 安定して走れる可能性大
- 前走でスタートに出遅れて凡走 → 今回スタートさえ決まれば巻き返せる
- ダート1200mで逃げ切り凡走(最後に失速) → 今回ダート1000mなら粘れるかも
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 前走と今回の 距離・馬場は同じ?
- 負けた場合は どう負けたか?(出遅れ・バテた・詰まった)
- 前走より 条件が楽になるのか、厳しくなるのか?
NGになりがちな例
- 着順だけで判断する
→ 「前走10着だから弱い」とは限らない。展開や距離が合わなかっただけのことも多い - 1回の好走/凡走で評価を極端に変える
→ 複数レースの傾向を見ることが大事

“どこで勝ったか”“どんな負け方をしたか”を見るのがコツです。
負けても理由が分かれば次につながりますよ😊
④ 騎手を確認する(馬の力を引き出すパートナー)
競走馬にとって、騎手は「ドライバー」であり「演出家」のような存在です。
同じ馬でも、騎手によって走りが変わることは珍しくありません。
出馬表で騎手を確認することで、その馬が力を出しやすいかどうか を判断できます。
こう考えればOK(シンプル版)
- 経験豊富な騎手・リーディング上位騎手 → 安心感あり
- その馬に乗り慣れている騎手 → 相性バッチリ
- そのコース・距離に強い騎手 → プラス材料
具体例(イメージしやすく)
- ルメール騎手 → 芝の中距離で安定感抜群
- 川田騎手 → スタートから積極的に前に出すレース運びが得意
- 地方出身騎手 → ダート戦での経験値が豊富で心強い
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 今回の騎手は 実績あるジョッキーか?
- 過去にこの馬に乗って 結果を出しているか?
- 得意な 距離・コースに合っているか?
NGになりがちな例
- 「有名騎手だから絶対勝つ」と思い込む
→ 騎手が名手でも、馬の適性や状態が合わなければ勝てません。 - 騎手だけで評価する
→ あくまで「馬の力+騎手のサポート」で結果が出るもの。バランスが大事です。

騎手は馬の力を引き出す“パートナー”です。
同じ馬でも“誰が乗るか”で走りがガラッと変わるんですよ😊
⑤ 人気とオッズを参考にする(みんなの予想をチェック)
出馬表の最後に見ておきたいのが「人気」と「オッズ」です。
オッズとは、その馬に賭けた人の割合を反映した数字で、“みんながどの馬を強いと思っているか”の指標 になります。
ただし「人気だから安心」「穴だから切り捨て」で判断するのは危険です。
こう考えればOK(シンプル版)
- 人気馬 → 実力・実績が評価されている。ただし条件が合わなければ凡走もあり
- 中穴(5〜10番人気) → 条件がハマれば高配当のチャンス
- 大穴(11番人気以下) → 基本的には厳しいが、展開や馬場で一発がある
具体例(イメージしやすく)
- 1番人気だけど距離延長で不安 → 「危険な人気馬」 として疑ってみる
- 7番人気だけど前走と同じ条件で好走 → 実は狙い目になることも
- 10番人気以下 → 基本は外してOK。ただし「展開の後押し」があれば馬券に絡むことも
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 人気=なぜ支持されているのか?(実績?騎手?条件?)
- 自分の予想と人気の差はある? → 差があるならチャンス!
- 「危険な人気馬」と「面白い中穴」を見抜けると馬券の幅が広がる
NGになりがちな例
- 人気馬だからといって無条件に買う
- 大穴ばかり狙って資金を溶かす
- オッズの数字だけ見て「強い弱い」を決めてしまう

オッズは“みんなの予想の集合体”。
でも答えじゃないんです。人気を参考にしつつ、自分の予想を信じるのが大事ですよ😊
◆ 出馬表でよくある具体例(条件が変わるとどうなる?)
出馬表を見ていると、「前走と今回で条件が変わっている馬」がよく見つかります。
条件の変化が プラスになるケース もあれば、逆に マイナスになるケース もあります。
ここでは代表的な3つのパターンを紹介します。
① 狙える馬:同じ条件で安定して好走している
出馬表で最も安心できるのは、「同じ条件で結果を出し続けている馬」です。
競走馬にはそれぞれ “得意な舞台” があり、距離や馬場がピタッとハマると安定して力を発揮します。
例えば──
- 芝1600mで【1着・2着・3着】と続けて好走している馬
→ 今回も芝1600mなら「狙える」可能性が高い - ダート1200mで毎回掲示板(5着以内)に入っている馬
→ スピード勝負が得意な証拠。条件が変わらなければ堅実
逆に言えば、「安定感がある馬」を見つけるだけで、予想の精度はグッと高まります。
初心者のうちは「過去にどの条件で好走しているか」を見るだけでも十分効果的です。
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 同じ距離・馬場で 3着以内が複数あるか?
- 前走と今回の条件は 同じ?似ている?
- クラス(新馬戦・条件戦・重賞など)が大きく変わっていないか?
NGになりがちな例
- 1回の好走だけで「この馬は得意」と思い込む
→ 複数回の結果を見ることが大事 - 違う条件の凡走を無視して「安定している」と勘違いする

“同じ条件で走れているか”を見るだけで予想が安定します。
まずはここから始めましょう😊
② 狙えない馬:条件が大きく変わる人気馬
初心者が一番つかまりやすいのが「人気だから買っておこう」というパターンです。
でも、人気があっても 前走と今回の条件が大きく変わる馬 は危険なケースが多いんです。
代表的な例
- 芝1200mで快勝 → 今回は芝1800m
→ 短距離でスピード勝負してきた馬が、急にスタミナを求められる距離に挑戦すると凡走しやすい。 - ダートでしか好走歴がない → 今回は芝に初挑戦
→ 馬場の質がまったく違うので、走ってみないと分からずリスク大。 - 重馬場で好走 → 今回は良馬場
→ 条件が合っていただけの可能性あり。「万能タイプ」とは限らない。
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 前走と今回で 距離が大きく変わっていないか?
- 芝⇔ダートの切り替わりになっていないか?
- 馬場状態がガラッと変わっていないか?
NGになりがちな例
- 「1番人気だから安心」と無条件で買う
- 「強いから条件が変わっても勝てるはず」と思い込む
- 逆に「条件が変わった=絶対ダメ」と決めつける(例外的にこなす馬もいる)

“条件が変わる人気馬”は疑ってみる価値アリ。
外せばムダな出費を防げますし、穴馬を拾えるチャンスも広がりますよ😊
③ 狙える中穴:前走凡走でも理由がある馬
出馬表を見ると「前走は大きく負けているのに、今回そこそこ人気になっている馬」を見かけます。
一見すると「弱い馬だから切ろう」と思いがちですが、凡走にも理由がある場合 は巻き返しのチャンスです。
ここを拾えると、中穴でおいしい馬券につながります。
代表的な巻き返しパターン
- 前走:スタートで出遅れ → 今回はゲート練習で改善
→ 能力を出し切れなかっただけ。スムーズに出れば好走可能。 - 前走:内枠で前が詰まって凡走 → 今回は外枠でスムーズ
→ 位置取り次第で全く違う結果になる。 - 前走:距離が長くて最後にバテた → 今回は距離短縮
→ 条件が合えば“見直し”の好機。
すぐ使えるチェックリスト ✅
- 負けた原因は 展開?距離?スタート?
- 今回はその弱点が 改善される条件になっている?
- 前走凡走でも 過去に好走実績がある条件に戻っていないか?
NGになりがちな例
- 着順だけを見て「10着だから弱い」と決めつける
- 凡走の理由を考えず、無条件で切ってしまう
- 「中穴だからおいしい」と安易に飛びつく(理由がなければ危険)

凡走にも必ず理由があります。
“なぜ負けたか”を見抜けると、オイシイ馬券に出会えるんです😊
◆ 初心者向け用語ミニ辞典
出馬表や予想をするうえで、よく出てくる競馬用語をまとめました。
ここだけ読めば「基本用語」はすぐ理解できます。
🐴 基礎ワード
- 出馬表(しゅつばひょう)
レースに出る馬の一覧。枠順・騎手・斤量・成績などが載っていて「予想の設計図」。 - 脚質(きゃくしつ)
馬の得意な走り方。
• 逃げ:スタート直後から先頭を狙う
• 先行:好位につけて押し切る
• 差し:後方から直線で追い込む
• 追込:最後方から一気に伸びる - オッズ
馬券の倍率。人気度を数字で表す指標。1番人気は低い、穴馬は高い。 - 馬券(ばけん)
着順を当てる投票券。
• 単勝:1着を当てる
• 複勝:3着以内を当てる
• 馬連・馬単:1〜2着を当てる
• 三連複・三連単:1〜3着を順不同/順番で当てる - 斤量(きんりょう)
馬が背負う重さ(騎手+装具)。1〜2kgの差でも結果に影響する。 - 馬場(ばば)
レース当日のコース状態。
• 良:走りやすい
• 稍重:少し力がいる
• 重:かなり力がいる
• 不良:ドロドロのタフな馬場 - 重賞(じゅうしょう)
格式の高いレース。GⅠ・GⅡ・GⅢに分かれ、日本ダービーや有馬記念はGⅠ。 - 血統(けっとう)
父母から受け継ぐ特徴。短距離型・長距離型・ダート型などの適性を見極める材料。 - 騎手(ジョッキー)
馬に乗る選手。戦術やペース判断で勝敗を大きく左右する。
⚡ 実戦ワード
- 展開(てんかい)
レースの流れ。逃げ馬が多いとハイペース、先行馬が少ないとスローになる。 - ラップタイム
区間ごとの走破タイム。
• 前半が速い=ハイペース
• 後半が速い=瞬発力勝負
• 全体的に一定=持久力勝負 - トラックバイアス
その日の馬場の傾向。
• 内側が伸びる日 → 内枠有利
• 外差しが決まりやすい日 → 外枠や差し馬が有利 - 調教(ちょうきょう)/追切(おいきり)
レース前の練習走行。
• 動きが良ければ仕上がり良好
• 時計がかかっていれば不安材料 - 穴馬(あなうま)
人気薄だが好走が期待できる馬。展開や馬場がハマると激走する。 - 人気馬(にんきうま)
オッズが低く、多くの人に買われている馬。力はあるが過剰人気のときもある。 - 展開利・展開不利
馬の脚質とレースの流れが噛み合った/噛み合わなかったこと。

“用語がわからない…”ってつまずくのはもったいないです💦
このミニ辞典を横に置いておけば、記事を読みながらすぐ理解できますよ😊
◆ 中級者を目指すための応用視点
初心者のうちは「距離」「脚質」「馬場」など基本的な適性を押さえるだけで十分楽しめますが、さらに一歩進むと「馬券での狙い方」が大きく変わってきます。ここでは中級者を目指すために役立つ3つの視点を紹介します。
◆1. ペースと展開の読み解き(改良版)
競馬のレースは「どんな流れで進むか(ペース)」で結果が大きく変わります。
例えるなら、1000m走を“最初から全力疾走”するか、“最後の200mで勝負”するかで、勝つ選手が変わるのと同じ。
馬券を買う上で「展開を読む」ことは、中級者を目指すうえで欠かせない視点です。
ペースごとの典型パターン
- ハイペース(前半が速い)
逃げ・先行が競り合って前半600mが33秒台など速くなるケース。
👉 ゴール前でバテやすく、後ろで脚をためた差し・追込馬が有利。
例:2023年マイルCSでは前半から先行争いが激しく、差し馬ナミュールが突き抜けた。
- スローペース(前半が遅い)
逃げ馬が1頭だけで楽に逃げられる流れ。前半1000mが60秒以上かかるようなケース。
👉 前に行った馬がそのまま粘り込みやすい。
例:2022年天皇賞(秋)はパンサラッサがマイペースで逃げ、前残りの展開に。
- 中盤で緩む展開(直線勝負型)
道中はゆったり→直線で一気にペースアップするラップ構成。
👉 瞬発力(切れ味)に優れた馬が有利。
例:ディープインパクト産駒はこの展開で強さを発揮。直線の瞬発力勝負で無類の強さを見せた。
馬券での使い方
- 狙い目
・逃げ馬が多いとき → 差し・追込馬を狙う
・逃げ馬が1頭だけのとき → その逃げ馬を積極的に買う
・切れ味タイプが人気薄のとき → 「直線勝負になりそうな流れ」なら妙味大 - 注意点(危険サイン)
・人気の差し馬でもスローペース濃厚なら届かない
・逆に人気の逃げ馬でもハイペース必至なら沈むリスクあり
実戦チェックのコツ
- 出馬表で逃げ馬を数える:「逃げ馬3頭以上=ハイペース予想」
- 前走のラップを確認:「前半33秒台で凡走=今回はペースが鍵」
- 展開予想と人気馬の関係を考える:「人気=買い」ではなく「展開=買い」にシフト

展開を読むと、人気馬を外して穴馬を拾えるチャンスが増えるんです✨
たとえば“逃げ馬が多い日は差し馬を厚めに”って意識するだけで、馬券の精度がグッと変わりますよ😊
◆2. トラックバイアスを意識する
競馬は「その日の馬場傾向(トラックバイアス)」で結果が大きく変わります。
同じ競馬場でも“開幕週”と“開催終盤”ではまったく違う傾向が出るのです。
馬券を買うときに「今日は内か外か、前か後ろか」を意識できるかどうかで、人気薄を拾える確率が一気に上がります。
バイアス別の典型パターン
- 開幕週の芝(内枠・先行有利)
芝がきれいでスピードに乗りやすい。前に行った馬が止まりにくい。 - 雨の日・重馬場(パワー型有利)
水を含んで力が必要。スタミナ血統や道悪巧者が浮上。 - 開催後半(外差し有利)
内ラチ沿いが荒れて走りづらく、外を回した馬が伸びる。
実際のレース例
- 京都芝開幕週 → 内枠の逃げ・先行馬が圧倒的に有利。
- 新潟直線1000m → 外ラチ沿いが伸びる日は、外枠馬が上位を独占。
- 中山芝の雨の日 → ロベルト系などパワー血統が穴を開けるケース多数。
馬券での使い方
- 狙い目
・内有利なら「内枠+先行馬」を厚めに買う
・外差し馬場なら「差し・追込の外枠馬」を狙う
・道悪なら「過去に重・不良で好走した馬」をチェック - 危険サイン
・人気の逃げ馬でも「外差し馬場」なら危険
・人気の差し馬でも「内先行天国」なら届かない
実戦チェックのコツ
- 当日の同条件レースを2〜3個チェック
- 「どの位置を通った馬が伸びているか」を見る
- 雨の日は「芝・ダートの発表(稍重・重・不良)」を必ず確認

トラックバイアスを読むと、人気馬を“買うか切るか”の判断がはっきりします✨
“今日の馬場は内か外か”をチェックするだけで、予想の精度がグッと上がりますよ😊
◆3. 血統+成長曲線の組み合わせ
血統は「距離適性」だけでなく、「いつ強くなるか(成長曲線)」にも大きく影響します。
同じ馬でも、2歳から走る“早熟タイプ”もいれば、4歳以降に本格化する“晩成タイプ”もいます。
この視点を持つと「買い時を逃さない」「衰えを見抜く」といった中級者らしい予想ができるようになります。
成長タイプの典型パターン + 実例
- 早熟型(スピード血統)
2歳〜3歳春にピークを迎えやすい。クラシックやNHKマイルで好走。
👉 例:グランアレグリア(ディープインパクト産駒)
→ 3歳春の桜花賞を勝ち、マイル路線で早くからGⅠを制覇。 - 晩成型(スタミナ血統)
成長に時間がかかり、4歳以降に真価を発揮。長距離戦や古馬GⅠで強さを見せる。
👉 例:フィエールマン(ハーツクライ産駒)
→ 3歳秋に菊花賞を制覇、その後は天皇賞春を連覇し晩成型の典型。 - 成長曲線が長い持続型(中距離〜長距離型)
3歳時から頭角を現しつつ、年齢を重ねても衰えず充実。
👉 例:タイトルホルダー(ドゥラメンテ産駒)
→ 3歳で菊花賞を勝ち、4歳以降も天皇賞春や宝塚記念を制覇し、持続的な成長を見せた。
馬券での使い方
- 狙い目
・クラシック戦線では「早熟血統+スピード型」を優先
・古馬戦では「晩成型+スタミナ血統」に注目
・牝馬は“3歳春の大舞台”が狙い目 - 危険サイン
・早熟血統で4歳以降に人気を集める馬は“ピークを過ぎている”可能性あり
・晩成型なのに若駒戦で過剰人気している馬は疑いが必要
実戦チェックのコツ
- 血統欄を見て「父の代表産駒がどんな時期に走ったか」を確認
- 成長途上の馬は「調教時計や馬体重の推移」もセットで見る
- 牝馬は“早めのピーク”を念頭に置く

血統は“どの距離で走るか”だけじゃなく、“いつ走り頃か”も教えてくれるんです✨
買い時を間違えなければ、人気薄でも自信を持って狙えますよ😊
◆ 7. まとめ
出馬表は、ただの“馬の名前一覧”ではなく「予想の設計図」です。
基本を押さえて読むだけで、レースの見方や馬券の狙い方が大きく変わります。
- 初心者向けの基礎
出馬表を5ステップで読む流れを知ることで、誰でも「どの馬を買うか」を考えられるようになる。
距離・馬場・成績の変化を見るだけでも予想の精度はぐっと上がります。 - 用語を理解する
展開・血統・斤量・馬場など、基本用語を知ることで“専門用語が壁”にならず、スムーズに記事やレース解説を理解できるようになります。 - 中級者を目指す応用視点
展開(ペース)、馬場傾向(トラックバイアス)、血統と成長曲線を意識すると、「人気馬を買うか外すか」「穴馬を拾えるか」の判断ができるようになります。
出馬表は、最初は難しく感じるかもしれません。
でも「距離・馬場・成績・騎手・人気」を順番に見ていくだけで、
レースの流れや狙うべき馬が、少しずつ見えてくるようになります。
大切なのは、完璧に読もうとしないこと。
まずは「この馬は条件が合っていそうかな?」と考えるだけで十分です。
出馬表を読めるようになると、
競馬は「運まかせ」ではなく「考えて楽しむもの」に変わります。

出馬表は“当てるための暗号”じゃなくて、
レースを楽しむためのヒント集です😊
少しずつでいいので、自分なりの見方を見つけていきましょう!
