「今日は雨か…荒れそうだな」
競馬を見ていると、
こんなふうに天気や馬場状態を気にしたことがある方も多いと思います。
実はこの「馬場状態」は、
距離や脚質と同じくらい、レース結果に大きく影響する要素です。
同じコース・同じ距離でも、
・良馬場では強かった馬が凡走したり
・雨で一気に前残りのレースになったり
馬場状態が変わるだけで、
有利になる馬・不利になる馬がガラッと入れ替わることも珍しくありません。
この記事では、競馬初心者の方でも分かるように、
- 良/稍重/重/不良の違い
- 馬場が変わると、何がどう変わるのか
- 予想でどこを見ればいいのか
を、できるだけシンプルに解説していきます。
読み終わるころには、
「雨=荒れる」ではなく、
理由を持って馬を選べるようになるはずです。
りあくん
馬場は“その日のレースのクセ”みたいなもの😊
ここを読むだけで、予想が一気に噛み合いやすくなりますよ。
① 馬場状態とは?まずは超基本から
馬場状態(ばじょうじょうたい)とは、
レース当日のコースの状態を表したものです。
競馬では、天候や雨の影響によって、
同じコース・同じ距離でも走りやすさが大きく変わります。
その違いを分かりやすく分類したものが「馬場状態」です。
出馬表や競馬中継では、主に次の4つで表示されます。
- 良(りょう)
- 稍重(ややおも)
- 重(おも)
- 不良(ふりょう)
この表記を見るだけで、
その日のレースがスピード勝負になりやすいのか、パワー勝負になりやすいのか
を判断するヒントになります。
初心者の方は、まず
「馬場状態=その日の走りやすさ」
と覚えておけばOKです。
このあと、それぞれの馬場状態が
どんなレースになりやすいのかを、順番に解説していきます。

馬場状態は“当日のコンディション表”😊
ここを見るクセをつけるだけで、予想がグッと安定しますよ。
② 良馬場の特徴と予想の考え方
良馬場とは、
雨の影響がほとんどなく、走りやすい状態のコースを指します。
芝・ダートともに、
本来のスピードや能力を発揮しやすいのが特徴です。
そのため、良馬場のレースは
「力通りに決まりやすい」
「人気馬が順当に走りやすい」
という傾向があります。
良馬場の主な特徴
良馬場では、
- 地面が安定していて、スピードが出やすい
- 走りのロスが少なく、能力差が結果に出やすい
- 極端な展開になりにくい
といった特徴があります。
特に芝の良馬場では、
瞬発力のある差し馬や、スピード型の馬が力を発揮しやすくなります。
良馬場で有利・不利になりやすい馬
有利になりやすい馬
- スピード能力が高い馬
- 良馬場実績がある馬
- 切れ味が武器の差し・追込馬
不利になりやすい馬
- パワー型でスピード不足の馬
- 道悪専用タイプの馬
良馬場では、
「馬の本来の適性」がそのまま結果に出やすいため、
無理に穴を狙うよりも、素直な予想がハマりやすいのもポイントです。
初心者はどう予想に活かす?
良馬場のときは、まず
- 距離適性
- 脚質
- コース形状
といった、これまで解説してきた基本要素を
そのまま信じて予想するのがおすすめです。
「今日は良馬場だから、まずは能力通りに考えてみよう」
この意識だけで、ブレにくい予想ができるようになります。

良馬場は“実力が出やすい舞台”😊
まずは基本通りに考えるのが、いちばん近道ですよ。
③ 稍重馬場の特徴と予想の考え方
稍重(ややおも)とは、
雨の影響はあるものの、まだ極端に走りづらくはない状態の馬場です。
良馬場と重馬場の「中間」のような位置づけで、
初心者の方がいちばん判断に迷いやすいのが、この稍重馬場です。
見た目はそこまで悪くなくても、
実際には馬によって走りやすさに差が出始めます。
稍重馬場の主な特徴
稍重馬場では、
- 地面に少し水分が含まれ、スピードが出にくくなる
- パワーや持続力が少し求められる
- 馬場適性の差が出始める
といった特徴があります。
「良馬場と同じ感覚」で予想すると、
思わぬ凡走が起きやすいのも稍重馬場の特徴です。
稍重馬場で有利・不利になりやすい馬
有利になりやすい馬
- 稍重・重馬場の実績がある馬
- パワーとスピードのバランスが良い馬
- 先行して粘れるタイプの馬
不利になりやすい馬
- 良馬場専用タイプの馬
- 切れ味だけが武器の差し馬
特に芝レースでは、
「瞬発力だけに頼るタイプ」は能力を出し切れないことがあります。
初心者はどう予想に活かす?
稍重馬場では、まず
- 過去に稍重や重馬場で走ったことがあるか
- 前に行ける脚質かどうか
をチェックしてみましょう。
「良馬場なら買いたいけど、稍重だと少し割引」
この感覚を持つだけで、予想の精度が一段上がります。

稍重は“見た目よりクセが出る馬場”😊
実績チェックを忘れないのがポイントですよ。
④ 重馬場の特徴と予想の考え方
重馬場(おも)とは、
雨の影響がはっきり出て、走りにくくなっている状態の馬場です。
稍重よりもさらに水分が多く、
スピードだけでは押し切れないレースになりやすくなります。
ここからは、
「能力が高い=走れる」
とは限らなくなるのが重馬場の難しいところです。
重馬場の主な特徴
重馬場では、
- 地面がぬかるみ、スピードが出にくい
- 脚を取られやすく、体力の消耗が激しい
- パワーや持続力が強く求められる
といった特徴があります。
レース全体の時計も遅くなりやすく、
前半からペースが上がりにくい傾向があります。
重馬場で有利・不利になりやすい馬
有利になりやすい馬
- 重馬場や道悪実績がある馬
- パワー型でバテにくい馬
- 先行して自分のリズムで走れる馬
不利になりやすい馬
- 良馬場専用タイプの馬
- 切れ味だけが武器の差し・追込馬
特に芝の重馬場では、
直線で一気に差すのが難しくなり、
前にいる馬が粘り込みやすくなります。
初心者はどう予想に活かす?
重馬場では、
- 過去に重馬場で好走したことがあるか
- 先行できる脚質かどうか
を、必ずチェックしましょう。
「人気だから」ではなく、
“この馬は道悪でも走れるか?”
という視点を持つことが大切です。

重馬場は“パワー勝負の舞台”😊
実績がない馬は、思い切って割り引くのもアリですよ。
⑤ 不良馬場の特徴と予想の考え方
不良馬場(ふりょう)とは、
雨の影響が最も強く、かなり走りにくい状態の馬場です。
見た目にも水が浮いていたり、
芝が荒れていたりと、コンディションは最悪に近い状態になります。
ここまでくると、
「能力」よりも「適性」が結果を大きく左右します。
不良馬場の主な特徴
不良馬場では、
- 地面が非常に滑りやすく、スピードが出にくい
- 脚を取られやすく、体力の消耗が激しい
- レース全体の時計が大きく遅くなる
といった特徴があります。
特に芝の不良馬場では、
直線での瞬発力勝負はほとんど起きません。
不良馬場で有利・不利になりやすい馬
有利になりやすい馬
- 不良馬場や重い道悪での好走実績がある馬
- パワーとスタミナに優れた馬
- 前に行って粘れる先行・逃げタイプ
不利になりやすい馬
- 良馬場専用タイプの馬
- 切れ味だけが武器の差し・追込馬
不良馬場では、
人気馬でも「馬場が合わない」だけで凡走することがよくあります。
初心者はどう予想に活かす?
不良馬場のときは、まず
- 道悪実績があるかどうか
- 先行できる脚質かどうか
この2点を最優先でチェックしましょう。
「能力が高いから」ではなく、
“この馬は不良馬場を走り切れるか?”
という視点で考えることが大切です。

不良馬場は“サバイバルレース”😊
実績がない馬は、思い切って消す勇気も必要ですよ。
⑥ まとめ|馬場状態がわかれば予想の精度は一段上がる
競馬の馬場状態は、
ただの「当日のコンディション表示」ではありません。
レースの傾向そのものを左右する、重要な判断材料です。
同じコース・同じ距離でも、
- 良馬場ならスピードと能力重視
- 稍重なら実績とバランス重視
- 重・不良ならパワーと道悪適性重視
と、有利になる馬のタイプは大きく変わります。
✔ 馬場状態ごとのポイントおさらい
良馬場
・実力通りに決まりやすい
・スピード型、切れ味のある馬が有利
稍重馬場
・見た目以上に適性差が出る
・道悪実績や先行力が重要
重馬場
・パワーと持続力が求められる
・先行馬、道悪巧者が有利
不良馬場
・能力より適性重視
・実績のない馬は思い切って消す判断も必要
📌 初心者がまず意識したいこと
予想を始める前に、
「今日はどんな馬場か?」を最初に確認する
これだけで、
人気馬の凡走や、穴馬の激走にも理由が見えてきます。

馬場は“その日のレースの性格”みたいなもの😊
距離や脚質とセットで考えると、予想が一気に安定しますよ。
